2015年3月23日月曜日

163.田平の海寺で

163.海寺跡(平戸市田平町山内免)
 海寺跡といえば、春先の白モクレンの古大木と役の行者(えんのぎょうじゃ)が昔、来たとのことで有名です。
白モクレンの大木
 
 この白モクレンの近くに六地蔵さんがありました。
 
今はない本堂の築山と思われるところ
 

 かなり古いもののように見えますが、中台には茶臼が代用されていて、後から移動されたものかも知れません。海寺は明治初期に廃寺となり、今では熊野神社だけがお祭りされています。
 訪れた日は偶然に現在の当主、武野公美さんにお会いし、お話しを聞くことができました。海寺は無くなっていますが、34代目の当主として、史跡を守っておられます。
武野氏と庫裏跡
庫裏跡には「役行者三昧堂」とあります
 
 奥の神社の本殿横には石敷の護摩壇跡があり、役行者「小角」が修行した所(702年)と伝えられています。
護摩壇跡
 南国の海辺だからでしょう、ビロウ自生地の看板もあり、何本もの自然木を見ました。



2015年3月12日木曜日

162.瑞雲寺参道横

162.瑞雲寺参道横(平戸市鏡川町)
 瑞雲寺は曹洞宗の古刹で、平戸藩内では總元締めのお寺さんでした。現在も本堂の甍や山門などは、平戸名所「寺院と教会の風景」で観光客におなじみの所です。本来の参道階段の横の畑の隅に古い六地蔵塔がありました。
 かなり古いもののようです。中台と竿は白い御影石で、元は別のものを利用しているみたいです。
 龕部のお地蔵さんの頭部はかなり壊れた部分が目立ちます。江戸時代以前の戦国時代に建てられたものかもしれません。年代の文字があったとしても、竿に記されているはずで、それが別のものでは何も分かりません。

 観光客はすぐ傍を通っているのに全く気付かない場所にあります。