誓願寺は平戸市の旧城下にあり、周り中に墓地がひしめきあった様相を呈しています。石畳の続く本堂の上にある墓地へ行くと入り口に、左右一対の六地蔵塔があります。
右側のものは、均整のとれた美しいものです。
46.墓地入り口左
こちらは、中台が2個あり、その分かなり背が高くなっています。
最初から一対だったのかどうか、分かりません。
47.個人墓地(大)
最初見たときは、びっくりするほどの高さです。測定したら、3メートル40センチありました。坂本雅柳さんの「九州の六地蔵考」では、特殊なものでは、4.1メートルというのがありましたが、重制の六地蔵塔としては九州で最も高いのではないでしょうか。ということは日本一でしょう。中台は2個、竿石は3個、あまり高いのでお地蔵さんのお顔ははっきり見えないのが難点です。
48.個人墓地(小)
小さいというのは3.4メートルと比べてですから、他と比べたら十分に大きい部類に入ります。江戸時代に、平戸には豪商と言われる人が何人もいます。そのような人が建てたのでしょう。前の住職に墓地の持ち主を聞きましたが、当人に聞いたら違うと言うので結局分かりません。
誓願寺の入り口には、江戸時代に架けられた、石のアーチ橋があります。誓願寺橋といいます。平戸には石のアーチ橋は他に2基残っています。有名な幸橋(オランダ橋ともいう)とこれを造る時の雛型として造られた法音寺橋です。