御厨の港を見下ろす高台の境内に左右一対という形であります。
この寺では、金銅如来像と無縫塔(むほうとう)が有名です。金銅如来像は朝鮮渡来のものらしいですが、昭和58年に池を掃除した際に見つかり、戦時中に金属の供出をさせられた時、池の中に隠したのだろうと言われています。無縫塔は緑泥片岩(りょくでいへんがん)製のもので、15世紀のものとしては、高度な技術によって作られたものだと言われています。
26.慈光寺(右)
一対とは書きましたが、こちらのものには笠がありません。宝珠と思われるものが、龕部の上に載せてありますが、これでは一対になりません。
早い時期に笠が失われたら、ここらは、潮風の強いところですから、こんなにも痛み方がひどいのかもしれません。
27.西雲寺(松浦市御厨町里免)
ここも一字一石塔の方が大きくて立派なので有名です。
六地蔵さんも完全な形でごりっぱです。
28.阿弥陀堂(右)(松浦市御厨町中野免)
阿弥陀堂の一角に石仏や石碑と一緒の所の両側に、六地蔵さんは置かれています。宝珠と笠に当たるところのものは、宝篋印塔のものを載せてあります。
29.阿弥陀堂(左)
こちらの宝珠と笠は、五輪塔(ごりんのとう)のものかも知れません。
この阿弥陀堂の場所は里免かも知れませんが、毎年お祭りをやっている人たちが、中野地区有志で現在も続けられているとのことで、中野免としました。前田免も含めて、3地区の境界辺りにあります。
ここのお祭りは、自安和楽(じゃんぐわら)と言って、大小さまざまな幟が一気にに先を争って、駆け下る勇壮なものだったそうです。その出発地点がこの阿弥陀堂だそうです。
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