2014年7月7日月曜日

140-141.鹿町の六地蔵さん

140.潮音院参道(佐世保市鹿町町中野)



 鹿町の船の村と中野は隣り合う集落ですが、現在の町内会は合わせて1つの公民館を使用しています。神社はそれぞれにありますから、別々にお祭りをしているそうです。お寺は遠海山潮音院だけしかありません。すぐ下に九十九島の島々が見えているので、「近海山」と名付けたらいいのにと思います。
 その旧参道登り口に、藪に埋もれて、この六地蔵塔はあり、他に板碑等もあります。地元の人の話では、参道の藪払いなどしていたけど、今はやっていないとのことです。車が通るお寺へ行く道が別に作られて、必要がなくなったからでしょう。

141.船の村地蔵堂(佐世保市鹿町町船の村)


 このお地蔵さんは、龕部が割れて今にも崩れそうですが、船の村町内の人に大事なされているのが分かります。笠も下に落ちて割れています。
 この地蔵堂内には、文化12年(1815)の作と分かっている、十二神将像も祭られています。傷んでいたので、昨年京都の仏師まで送ったと町内会長さんに聞きましたが、金ぴかになり帰ってきて堂内に納まっています。これらは、鹿町町の文化財に指定されていましたが、合併後、佐世保市の文化財に引き続き指定されています。

 以上で今回調べた、長崎県北部141基の六地蔵塔の紹介を終わりますが、郷土史の中には、宇久町に5基、小値賀町に1基あるとのことですが、これらの島にはまだ調べに行っていません。

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