2014年7月21日月曜日

144ー145.またまた平戸

144.薄香観音堂(平戸市鏡川町)



 またまた、平戸で六地蔵さんを発見しました。

場所は薄香港の近くの、こんもりとした丘の上にある、観音堂です。お堂は最近再建されて寄付をした人の氏名が書かれた、真新しい札が掛けられています。
 
お堂入り口の外に小さな祠が造られ中央に置かれています。六角の各面にお地蔵さんの姿が平面的に彫られています。削り出しを始めて途中で止めたという感じがします。しかも、黒褐色のペンキか防腐剤が塗られていて、剥げかかっています。さらにおかしいのは、この六地蔵の上に、五輪塔の空輪と風輪が載せられていることです。これは平戸でよく見かける花崗岩製です。お堂を再建して整備した時に、近くにあったものを粗末にはされないと、寄せ集めて祀られたのではないでしょうか。

145.雄香寺薬師堂(平戸市大久保町)
 
 海上ホテルの玄関先にあるお堂の入り口にありました。説明板によると第5代平戸藩主(棟)が建立した雄香寺下の海岸に建てられた薬師堂で、代々の藩主は船から来て、まずここを参拝の後、120段の階段を上り、雄香寺へ行かれたと書かれています。この階段は幅は5メートルほどもある広さです。殿様はお駕籠で上られたのでしょう。
 この六地蔵塔は砂岩ではなく、鷹島の玄武岩と思えます。それにしても、表面の傷み方はひどく古いものに見えますが、雄香寺と同時期とすれば、それほど古いものではありません。殿様が来た時の船着き場付近は、現在埋め立てられていますが、潮風がまともに当たる所で風化が進んだのでしょう。
 
 

 

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